日本農薬学会 Pesticide Science Society of Japan
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本会記事 (33巻2号)

平成19年度 第5回常任評議員会議事録


平成19年度 第6回常任評議員会議事録


第34回編集委員会議事録


第34回評議員会議事録


第33回日本農薬学会大会関係



平成19年度 第5回常任評議員会議事録

 日 時:平成20年2月2日(土)12:00〜16:00
 場 所:奈良県新公会堂1F小会議室1
 出席者:常評出席者11名
 議 事:

 I. 前回常任評議員会議事録の確認

 II. 経過報告および議案

  以下の報告事項および議案が承認された.
1. 編集委員会
・32巻のページ数および掲載原稿数に関する詳細な報告があった.投稿論文数は,例年に比べて若干減少傾向にあることが示された.
・J-Stageを利用した電子投稿・査読システムについて,4月からの稼働を目指して進めている.
2. 財務委員会
・学会の会則を改定する.主な変更点は,海外会員の定義および会費,退会の要件などである.
・公益法人会計基準への準拠に伴い,細則を改定する.主な変更点は,学術小集会および専門委員会の明記である.
・平成19年度収支決算について,一般会計および特別会計の区分を廃止し,収支計算書,貸借対照表,正味財産増減計算書,注記,および財産目録の5部構成とすることとした.
・従来特別会計で報告していた複数の口座を固定資産として一括管理することとした.
・平成20年度予算については,公益法人会計に準拠し,総会・大会,学術小集会などに関する収支の明確化により,学会活動と会計の透明化を図ることとした.
・基金に関する会則および細則の新設に伴い,IUPAC2006支援基金を全額取り崩し,国際学術交流基金に支出する.
・寄付金については,雑収入とは別に,寄付金収入を収支計算書に新設し,管理する.
・上記に伴い,平成19年度決算案および平成20年度予算案が提示された.今後詳細を確認し,最終案としてまとめる.
3. 環境委員会:以下の報告があった.
・残留農薬分析セミナーの第3回を12月21日に埼玉県農林総合研究センター・園芸研究所で開催した.
・農薬環境研究補助金について,締め切りを1ヶ月延長して応募中である.
・環境委員会を2月9日に開催予定である.
・農薬レギュラトリーサイエンス研究会および埼玉県植物防疫協会との共催,埼玉県の後援で,2月29日に一般市民を交えたシンポジウムを開催する.
4. ホームページ委員会
・「残留農薬分析Q&Aコーナー」について,会員の個人コードから入るシステムを考えている.
・学会内の各種出版物について,学会HPで宣伝することとした.
5. 学会賞選考委員会
・平成20年度の学会賞について,望月賞への対応も進めている.
6. 国際学会関連
・Pan Pacific 2008の進捗状況として,Invitation letterが届いていること,また,海外渡航援助についても,学会誌(33巻1号)やHPで募集する旨,報告があった.
7. 第33回大会開催準備状況(松田)
・プログラムの詳細も含めて報告があり,学会誌(33巻1号)およびHPに掲載することとした.
8. 技術士に関する委員会
・今後とも植物保護関連5学会で協力し,技術士(植物保護)の資格取得者100名以上を目指して活動を展開することとした.
9. 終身会員の推薦
・終身会員の推薦が報告され,了承された.
10. 日本農学会
・平成20年度・第1回日本農学会評議員会に関して,日本農学賞の選考,役員改選について,報告があった.
11. 入退会の承認(平成19年12月15日〜平成20年2月1日)
・入退会が承認された.入会は,正会員11名,学生会員9名.退会は,正会員9名,学生会員1名,維持会員1名.
12. その他
・第34回大会の日程について報告があり,承認された.3月17(火),19日(木),東京大学にて開催予定.
・3学会長懇談会での議論を踏まえ,植物保護に関わる会議(仮称)に関して,具体的に進める旨,報告があった.
・各種共催・協賛について依頼があり,全て了承された.
・次回常任評議員会の日程:平成20年3月29日開催予定.


平成19年度 第6回常任評議員会議事録


 日 時:平成20年3月29日(土)13:00〜14:20
 場 所:奈良県新公会堂1F小会議室1
 出席者:常評出席者13名
 議 事:

 I. 前回常任評議員会議事録の確認

 II. 経過報告および議案

  以下の報告事項および議案が承認された.
1. 会則・細則・規定の改訂
・公益法人会計基準の導入に伴う会則,細則,規定の改定について,これまでの検討案の確認が行われ,評議員会および総会での提案が了承された.
2. 編集委員会
・電子ジャーナルについて,当面は会員認証を設けず,フリーアクセスとすることとした.
・J-Stageを利用した電子投稿・査読システムは,4月7日からの運用開始を諮り,それに伴う投稿規定および投稿細則の改正を編集委員会に提案する.なお,和文誌も同システムにより受け付ける.
・編集委員に石井英夫氏を加えることが承認された.
3. 財務委員会
・平成19年度収支決算および平成20年度予算について確認した.また,公益法人会計基準の導入に伴う財務諸表の変更点について説明があり,評議員会および総会でも説明を行うこととした.
4. 環境委員会
・農薬レギュラトリーサイエンス研究会および埼玉県植物防疫協会との共催,埼玉県の後援で,2月29日に一般市民を交えたシンポジウムを開催した.
・農薬環境研究補助金については,2件の応募があり,承認された.
5. 国際学会関連
・Pan Pacific 2008の進捗状況として,補助金申請やホテル予約などの状況について報告があった.
6. 第33回大会開催準備状況
・USBメモリを介したウィルスの対策について検討した.
7. 日本農学会
・「日本農学80年史」に対して,学会の国際的活動に関して情報提供することとなった.
・公益法人制度改革への対応については,日本植物病理学会および日本応用動物昆虫学会と足並みを揃えて対応することとした.
8. 入退会の承認(平成19年2月2日〜20年3月21日)
・入退会が承認された.入会は,正会員5名,学生会員10名,外国会員1名.退会は,正会員14名,学生会員1名,団体会員,1名,維持会員1名.
9. 総会資料,スケジュールの確認
・総会資料およびスケジュールの確認を行った.
10. その他
・日本植物病理学会,日本応用動物昆虫学会とともに開催した植物保護に関わる会議の報告があった.
・各種共催・協賛について依頼があり,全て了承された.
・海外渡航補助に2件の申請があり,承認された.
・選挙管理委員会について,東京農工大学有江力氏を委員長として依頼する.
・次回常任評議員会の日程:平成20年5月17日(土)開催予定.


第34回編集委員会議事録


 日 時:2008年3月29日(土)14:30〜16:10
 場 所:奈良県新公会堂会議室1
 出席者:24名
 1. 経過報告

 (i) 2007年の原著論文の受付と掲載状況について,受付数はここ数年ほぼ同数であるが掲載否となる投稿が増加する傾向にあり,結果的に論文掲載数が減少していることが委員長より報告された.
 (ii) 学会誌第32巻を例年どおり4号全5ページ発行するとともに,2007年はIUPAC特集号を発行したことが委員長より報告された.
 (iii) 第160回,第163回の常任編集委員会での審議事項及び検討事項について委員長より説明があった.
 (iv) 読物企画について,執筆者が順調に確保できていることが担当の赤松委員から報告された.また電子ジャーナルについてアクセス数,国別ダウンロード数,最も多くダウンロードされた論文,インパクトファクターなどが中川委員から報告された.
 (v) 常任編集委員会で提案した編集委員の追加(石井英夫氏)が常任評議員会で了承されたことが報告された.
 (vi) 機関リポジトリの要請に対して,昨年1件承認したこと,今後も著作権が農薬学会にあることを確認の上で基本的に了承していくことについて報告があった.
 (vii) 申請していたMedlineへの抄録収載が却下されたことが報告された.

 2. 議事

 (i) 平成19年度編集関係会計と平成20年度予算案について
  委員長より説明があり,了承された.
 (ii) 電子投稿査読システムの導入
  J-Stageを利用した学会誌の電子投稿査読システムについて,委員長より説明があり,質疑応答の後,4月7日から運用を開始することが決定された.
 (iii) 投稿規定および細則の改正について
  上記システムの導入に伴う投稿規定および細則の改正について田中委員および委員長から説明があり,承認された.


第34回評議員会議事録


 日 時:平成20年3月29日(土)16:30〜18:05
 場 所:奈良県新公会堂 会議室1
 出席者:上路会長,松本副会長,中村副会長,田中副会長,石井監事,西村監事他,出席評議員37名,委任状33名(合計70名)
会則第29条により上路会長を議長に選出し,出席者が定足数に達していることを確認した後,議事に入った.
 議 事:

1. 平成19年度事業報告:第33回通常総会資料に基づき,総務関係,編集関係,渉外関係,学会賞受賞者選考委員会,HP委員会について,各委員長または担当常任評議員が経過報告を行い,若干の修正を含めて了承された.
2. 平成19年度会計報告:第33回通常総会資料に基づき,担当常任評議員がまず今年度から変更された会計報告の形式および書式について説明した後,収支決算についての説明を行い,次いで石井監事から会計監査報告が行われ,異議なく承認された.
3. 平成20年度事業計画:事業計画案および収支予算案が担当常任評議員から説明され,原案通り承認された.
4. 終身会員として林 晃史,坂井道彦氏,鵜沼英夫氏,成瀬 功氏が推薦され,承認された.
5. 5. 第34回大会:第34回大会を平成21年3月17日,19日に,東京大学(組織委員長:浅見忠男氏)で開催することが承認された


第33回日本農薬学会大会関係



1. 第33回通常総会議事録

 平成20年3月30日(日)午前10時00分より,奈良県新公会堂において,上路会長以下100名が出席して第33回通常総会が開催された.
 会則第24条に基づき,上路会長が議長となり,平成19年度の会務報告が担当常任評議員から説明された.次いで,公益法人会計基準の導入に伴う会則の改定について提案があり,承認された.また,平成19年度の会計報告が行われた後,西村監事より会計監査の結果が報告された.引き続いて平成20年度事業計画案および収支予算案が提出され,いずれも原案どおり承認された.さらに,終身会員の推薦が報告された.

2. 資料(総会資料から引用)

 I. 会務報告

[1] 総務関係報告
 1. 会員異動(平成19.1.1〜平成19.12.31)

    平成18年  平成19年12月31日現在  増減
    12月31日
        現在  国内  国外  計  (n減)

 名誉会員    18   19   1   20   2
 終身会員    48   50   0   50   2
 正会員*    1323  1272   39  1311 Δ12a
 学生会員    65   70   0   70   5b
 維持会員    43   41   0   41  Δ2
 (口数)      (82口)    (82口) Δ4
 団体会員    124   109   1   110 Δ14
 購読会員    76   21   24   45 Δ31

a入会者:73名,退会者:85名 b入会者:22名,退会者:21名*:海外在住者を含む

 2. 会誌の発行(平成19.1.1〜平成19.12.31)
  発行および頒布部数
 巻 号   32-1  32-2  32-3  32-4 IUPAC特別号
 発行部数  1850  1850  1850  1850  1850

 会員頒布  1548  1548  1548  1548  1548
 一般購読   70   70   70   70   70
 寄  贈   17   17   17   17   17
 広告・PR   12   12   10   10   10
 事務用     2    2    2    2    2
 保存用     5    5    5    5    5

  計    1654  1654  1654  1654  1654

 残存部数   196   196   198   198   198

 3. 日本農薬学会第31回大会の開催
 (1)第32回大会:平成19年4月2日(月)に府中の森芸術劇場において,総会,授賞式,受賞講演(奨励賞2題,業績賞(技術)3題,業績賞(研究)1題),特別講演会(2題)が行われた.翌3日(火),4日(水)には東京農工大学小金井キャンパスにおいて,一般講演(75題),シンポジウム(3件),ワークショップ(1件),ランチョンセミナー(2件)が行われた.参加者総数は461名であった.なお,大会前日の4月1日(日)には東京農工大学 小金井キャンパスにおいて,市民フォーラムが開催され,約200名の参加があった.
 (2)第32回通常総会:会務報告,会計報告,会計監査報告,平成18年度事業報告および収支決算の承認,平成19年度事業計画および収支予算の承認,名誉会員の推挙,終身会員の推薦,顧問の推薦,日本農薬学会賞授賞式が行われた.
 4. 役員会の開催
 (1)第34回評議員会:第33回通常総会事項の承認,奈良県新公会堂(20.3.29)
 (2)常任評議員会:6回(19.5.12, 7.7, 9.29, 12.15,20.2.2, 3.29)
 5. 専門委員会など
(1) 第33回編集委員会:(19.4.1)
(2) 常任編集委員会:常任編集委員会:4回(19. 6.2, 8.4, 11.10, 20.2.16)
(3) 日本農薬学会賞受賞者選考委員会:2回(19.6.16, 10.6),メール会議1回(19.10.19)
(4) 財務委員会:メール会議1回
(5) 第33回大会組織委員会:数回
(6) 将来計画委員会:1回(19.12.15)
(7) 環境委員会:3回(19.6.5, 7.25, 20.2.9)
(8) HP委員会:数回(メール会議)
(9) 日本植物防疫協会との懇談会:1回(19.9.28)
(10) 学術小集会委員長と常任評議員との懇談会:1回(19.9.29)
 6. 平成20年度日本農薬学会賞受賞者の決定
  学会賞受賞者選考委員会により選考された候補者について,評議員の投票により受賞者を決定した.
 7. HP委員会
  冊子体の会員名簿に代わり,オンライン名簿管理システムを導入し,学会費納入のクレジットカード決済システムを稼働した.現在,「残留農薬分析Q&Aコーナー」の新設,英語版の拡充などを検討している.
 8. 技術士に関する委員会
  2回の委員会が開催され(8月28日,10月22日),今後植物保護関連5学会で協力して,技術士(植物保護)の資格取得者100名以上を目指して活動を展開することとした.
 9. 会則・細則・規定の検討
  公益法人会計基準への改正に伴い,同基準に準拠し,財務状況の透明化を図るために,標記について協議した.

[2] 編集関係報告
 1. 頁数および掲載原稿数
 2. IUPAC特別号の発行
  特別号編集委員会により,第11回IUPAC農薬化学国際会議2006の開催記録および内容が198ページの冊子にまとめられ,発行された.
 3. 電子投稿査読システム導入およびこれに伴う投稿規定等の改正
  2008年4月よりJ-Stageの電子投稿査読システムを利用した投稿論文の受付・審査を開始する.これに伴い投稿規定および細則を一部改正した.
 4. 論文賞
  候補1件を,学会賞受賞者選考委員会に推薦した.

[3] 渉外・企画関係報告
 1. セミナーの開催
  残留農薬分析法セミナーの開催:東京都立川市(19.9.25),京都府京都市(19.11.30),埼玉県久喜市(19.12.21).
  農薬の安全性に関するセミナーの開催:埼玉県さいたま市(20.2.29)農薬レギュラトリーサイエンス研究会と共催.
 2. 環境委員会関係
 (1) 残留農薬分析検討委員会:残留農薬分析法の精度向上及びポジティブリスト制度に対応できる分析技術を向上させるため,京都大学農学部(19.11.30),埼玉県農林総合研究センター(19.12.21),東京都農林総合研究センター(19.9.25)を会場にして,分析担当者を対象に分析法のセミナーを開催した.また,シジミにおける残留農薬問題に起因して,分析技術や分析精度の向上を目指して島根県農業技術センター(出雲市)で開催された残留農薬分析セミナーを島根県と共催した(19.10.22).
 (2) 農薬の安全性に関するセミナーを「身近で使用される化学物質と健康の管理を考える」をテーマにして,農薬レギュラトリーサイエンス研究会と共催で埼玉県さいたま市の埼玉県民健康センターを会場として開催した(20.2.29).
 (3) 農薬の環境や残留に係わる試験研究に対する研究補助金(1件30万円)を平成18年度に引き続き,平成19年度も3件の研究に対し補助を行った.
 3. 学術小集会等(主催)
 (1)農薬残留分析研究会(第30回):盛岡市市民文化ホール,シンポジウム(ポジティブリスト制度施行後の話題3題)および講演1題,ポスター発表6題,報告1題が行われた.また,エクスカーションで東北農業研究センターを訪問しブームスプレヤーによる果樹園における農薬散布の問題点について検討した(19.10.4,5).
 (2)農薬製剤・施用法研究会(第27回):メルパルク京都,シンポジウムを開催し,3題の特別講演が行われた.また,技術研究発表では口頭8件,ポスター5件の発表,フォーラムでは3件の発表が行われた(19.10.25,26).
 (3)農薬環境科学研究会(第25回):信州松代ロイヤルホテル,「農薬の環境動態とモニタリング評価」のテーマのもと,特別講演2題,招待講演6題が行われた.土壌圏・水圏における農薬の動態と生態影響や魚介類への残留基準設定に関する積極的な情報交換が行われた.(19.10.25,26).
 (4)農薬生物活性研究会(第24回):東京農業大学交友会館(グリーンアカデミー),シンポジウムを開催し除草剤1題,植物成長調整剤1題,殺虫剤2題,殺菌剤1題,植物ワクチン関係1題について講演が行われた(19.4.20).
 (5)農薬デザイン研究会(第22回):日本農薬学会第32回大会内のシンポジウムとして「ブレークスルーをもたらす農薬デザイン」をテーマとして農薬学会と共催した.海外招待講演2件,研究会会員各社による講演(ポスターセッション)9件が行われた(19.4.3).
 (6)農薬レギュラトリーサイエンス研究会(第15回,環境委員会と共同で開催):埼玉県さいたま市 埼玉県県民健康センター,「身近で使用される化学物質と健康の管理を考える」のテーマで化学物質の規制,リスクアセスメントの考え方,実態における課題等に関して実施した(20.2.29).
 (7)薬バイオサイエンス研究会(第5回):第33回大会(奈良市)と共催で,シンポジウム「農薬ケミカルバイオロジーのフロンティア」をテーマに,4題の講演を行う(20.4.1).
 4. 学術集会等
 (1)東京農業大学総合研究所研究会フォーラム「植物保護科学の最前線」(後援):東京(19.3.2)
 (2)構造活性フォーラム2007「分子間相互作用の基礎,解析,応用研究」(協賛):京都(19.6.29)
 (3)第4回アジア・太平洋化学生態学会議(後援):つくば(19.9.10,14)
 (4)豊かな社会を創造する科学技術シンポジウム(協賛):大阪(19.9.27,28)
 (5)第35回構造活性相関シンポジウム(共催):京都(19.11.15,16)

[4] 日本農薬学会賞受賞者選考委員会報告
 1. 奨励賞,業績賞(研究,技術)
  評議員ならびに学術小集会委員長より推薦された奨励賞1件,業績賞(研究)2件,業績賞(技術)2件について慎重公正なる選考を行った結果,候補として次の3件を決定した.
  【奨励賞】
   正木隆男(日本農薬)
   細胞内カルシウム動態のかく乱を特徴とする殺虫作用機構の研究
  【業績賞(研究)】
   実光 穣(東京農大),河村伸一(住友化学)
   新農薬探索のための複素環化合物の合成法開発研究
  【業績賞(技術)】
   氏原一哉,松尾憲忠,森 達哉,庄野美徳,岩崎智則(住友化学)
   家庭用殺虫剤メトフルトリンの開発
 2. 論文賞
  編集委員会より推薦された論文について慎重公正なる選考を行った結果,候補として次の1件を決定した.
  【論文賞】
   Kiyoshi Kawai1, Koichiro Kaku1, Norihiko Izawa1, Tsutomu Shimizu1, Atsunori Fukuda2 and Yoshiyuki Tanaka2 (1 Life Science Research Institute, Kumiai Chemical Industry Co., Ltd., 2 National Institute of Agrobiological Science)
   A novel mutant acetolactate synthase gene from rice cells, which confers resistance to ALS-inhibiting herbicides

 これらの候補について,評議員(会長,副会長を含む)による無記名投票の結果,平成20年度日本農薬学会賞として決定した.

II. 会計報告

<収支計算書に対する注記>
(1) 資金の範囲について
  資金の範囲には,現金・預金,未収金・未払金,仮払金・仮受金,を含めている.なお,前期末及び当期末残高は,下記2に記載するとおりである.
(2) 次期繰越収支差額に含まれる資産および負債の内訳

<財務諸表に対する注記>
(1) 重要な会計方針
  消費税等の会計処理は税込み方式によっている.
(2) 基本財産及び特定資産の増減額及びその残高
  特定資産の増減額及びその残高は,次のとおりである.
  (HP上では省略)
(3) 基本財産及び特定資産の財源等の内訳
  特定資産の財源等の内訳は,次のとおりである.
  (HP上では省略)
(4) 財産目録(平成19年12月31日現在)
  (HP上では省略)

III. 会計監査報告
  平成19年度日本農薬学会の事業報告および決算について監査を行なった結果,その内容が適正かつ確実であることを認めます.
        平成20年2月26日
          会計監事 石井 康雄  印
          西村勁一郎  印

IV. 議事関係

[1] 会則・細則・規定の改定
  (HP上の会則等のページを参照下さい)
[1] 平成20年度事業計画(案)
 1. 会誌の発行:第33巻,第1号〜第4号
 2. 第33回大会の開催:平成20年3月30日,4月1日,奈良県新公会堂・近畿大学
 3. 学会賞の授賞
 4. 会則・細則・規定の改定
 5. 専門委員会の開催
  (1)編集委員会
  (2)常任編集委員会
  (3)学会賞受賞者選考委員会
  (4)財務委員会
  (5)第34回大会組織委員会
  (6)将来計画委員会
  (7)環境委員会
    1. 残留農薬分析検討委員会
  (9)HP委員会
 6. セミナーの開催
  (1)残留分析セミナー2008を開催予定(2回程度)
  (2)農薬の安全性に関するセミナーを開催予定
 7. 学術小集会,講演会等の開催
  (1)農薬残留分析研究会:第31回研究会(宮崎県 フェニックスシーガイアリゾート サンホテルフェニックス,平成20年11月25(火),26日(水))
  (2)農薬製剤・施用法研究会:第28回シンポジウム(つくば国際会議場,平成20年11月6日(木),7日(金))
  (3)農薬環境科学研究会:第26回研究会(福岡県朝倉市 泰泉閣,平成20年10月30日(木),31日(金))
  (4)農薬生物活性研究会:第25回シンポジウム,農薬バイオサイエンス研究会との共催(東京都世田谷区 東京農業大学交友会館(グリーンアカデミー),平成20年5月16日(金))
  (5)農薬デザイン研究会:第23回研究会(東京,平成20年11月6日(木))
  (6)農薬レギュラトリーサイエンス研究会:第16回研究会(シンポジウム)(平成21年1月,2月頃,東京周辺を予定)
  (7)農薬バイオサイエンス研究会:第6回シンポジウム,農薬生物活性研究会との共催(東京都世田谷区 東京農業大学交友会館(グリーンアカデミー),平成20年5月16日(金))
 8. 第4回環太平洋農薬科学会議の共催
  米国化学会(アグロケミカルディビジョン)との共催で平成20年6月1日,4日(5日はワークショップ)の日程で米国ハワイ州ホノルル市のワイキキ・ビーチ・マリオットで開催する
10. 農薬環境研究補助金の交付
   最大3課題に対して公布予定
11. その他

[2] 平成20年度予算(案)

  昨年の日本農薬学会第32回通常総会において公益法人会計基準の導入が決定されました.これに伴い,平成20年3月30日に開催された第33回通常総会で,公益法人会計基準に準拠した平成19年度収支決算及び平成20年度予算が承認されました.従来の報告内容との相違点をご理解いただくため,要点を整理いたしました.なお,会則,細則,規程も新たな会計基準の導入により改正し,日本農薬学会HPに掲載しております.
 1.平成19年度収支決算に関して
  1)一般会計,特別会計の区分を廃止し,収支計算書,貸借対照表,正味財産増減計算書,注記,財産目録の5部構成とする.背景には,公益法人会計基準の改正(平成16年10月14日総務省)がある.
 ○基本的な考え方   (1) 広く一般的に用いられている企業会計の手法を可能な限り導入し,公益法人のディスクロージャー(財務情報の透明化)を充実させるとともに事業の効率性を判り易く表示すること.
  (2) 寄付者,会員等の資金提供者の意思に沿った事業運営状況を会計上明らかにすることにより,法人の受託責任を明確化すること.
  (3) 公益法人の自律的な運営を尊重するとともに外部報告目的の財務諸表を簡潔化すること.
 ○主な改正事項
  (1) 財務諸表の体系の見直しと,貸借対照表,正味財産増減計算書及び注記を追加.
  (2) 正味財産の2区分化(指定正味財産と一般正味財産):寄付金において寄付者から使途目的を指定されている場合は,指定正味財産として管理.
  (3) 平成19年度決算から順次導入すること.
  2)学会の財産内容全体を明確に管理・表示するため,従来特別会計で報告していた口座(積立調整基金,国際学術交流基金,寄付基金,会員名簿刊行会積立資産,IUPAC2006支援基金,環境委員会資産)を固定資産として一括管理することとし,それぞれ収支計算書または貸借対照表の該当科目で報告する.
 2.平成20年度予算に関して
  1)公益法人会計基準に準拠し,総会・大会,学術小集会活動に関する収支の明確化により,学会活動と会計の透明性を図る.
  (1) 総会・大会および学術小集会に関する収支は,学会本部から大会事務局および各研究会への支援金だけを事業費支出として計上してきたが,学会活動の全体像を収支面からも明らかにするため,平成20年度からは事業活動収入の大科目として「総会・大会運営収入」および「学術小集会運営収入」を新設し,それぞれの運営費全体予算を計上する.事業活動支出決算額も同様の措置とする.
  (2) 前期新設した環境委員会関連収支は,事業活動収支の部で継続的に管理する.
  2)寄付金については,収支計算書の科目として「寄付金収入」を新設し,雑収入とは区別して管理する.

[3] 終身会員の推薦
 会則第7条2項により,林 晃史氏,坂井道彦氏,鵜沼英夫氏,成瀬 功氏を終身会員に推薦した.

[4] 日本農薬学会第34回大会(平成21年)
第34大会を平成21年3月17〜19日(予定)に東京大学(東京都文京区)において開催する.

[5] その他

 
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