日本農薬学会 Pesticide Science Society of Japan

第23回農薬レギュラトリーサイエンス研究会 開催案内

主 催 : 日本農薬学会 農薬レギュラトリーサイエンス研究会
日 時 : 平成27年11月30日(月)  10:30〜17:00
場 所 : 文部科学省研究交流センター・国際会議場
     http://www.mext.go.jp/a_menu/kokusai/kouryucenter/index.htm
      〒305-0032 茨城県つくば市竹園2-20-5
参加費 : 5,000円
情報交換会 : 5,000円  (オークラフロンティアホテルカメリア、17:30-19:30の予定)

テーマ : 「農薬の安全と安心のための急性影響評価の導入(仮題)」

主 旨
 農薬の健康リスク管理は、食品などを通じて一生涯にわたって毎日摂取するとの想定から慢性暴露を基本としたリスク評価により管理されてきました。近年、特定の食品を短期に多量に食する可能性を考慮して、農薬に急性的に暴露されることによる影響を科学的に評価する考えが導入され、食品ではリスク評価として急性参照用量(ARfD:acute reference dose)の設定及び急性参照用量に基づく食品中の農薬残留量の管理が既に実施されています。また、農薬の作業者や農薬散布地域の近隣住民の短期間暴露による影響のリスク評価を作業者暴露許容量(AOEL:acceptable operator exposure level)の設定及び暴露量の推定により行うことが検討されています。
 農薬レギュラトリーサイエンス研究会では2014年に作業者暴露及び2012年に急性参照用量をテーマに取り上げシンポジウムを開催しました。今年度はそれらの討論を踏まえ、慢性暴露と急性暴露による影響評価が総合的に我々にどのように関与するかを考えるシンポジウムとして開催します。

講 演 :(講演内容、講演順は予定です。)
  1) 残留農薬基準値超過時におけるADI・ARfDからみた安全性の考察
   (食品中の農薬残留状況、基準値超過とADIやARfDによる食品衛生管理について)
      斎藤 勲氏 (生活協同組合東海コープ事業連合技術顧問)
  2) バイオロジカルモニタリングによる農薬の個人暴露評価
   (殺虫剤の個人暴露量測定と健康リスク評価、ARfDレベルの暴露におけるバイオロジカル
   モニタリングによる疫学研究に基づいた実際の健康リスクと今後の課題について)
      上島 通浩氏 (名古屋市立大学医学部)
  3) 欧米における作業者暴露評価
   (欧米における農薬散布時の農業従事者等への農薬の暴露による安全性評価の概要を紹介)
      田渕 美穂氏 (住友化学 生物環境科学研究所 環境科学グループ)
  4) 埼玉県における農薬指導に関する課題
   (埼玉県における短期暴露評価問題を含めた農業者に対する情報提供方法と問題点について
   紹介するとともに農薬の使用に関する履歴記帳指導や散布者の暴露防止対策の実情について)
      鈴木 栄一氏 (JA全農さいたまの営農支援部 営農支援課 技術参与)
  5) 総合討論:
   今回及び過去のシンポジウムの報告を整理し、急性暴露による影響のリスク評価及び
   リスク管理の適切なあり方を討論する。


 参加申し込み、問い合わせは以下に、なるべくメールでご連絡ください。

参加申し込み先:
  農薬レギュラトリーサイエンス研究会 星野敏明  E-mail : pssj_reg_science@yahoo.co.jp

  氏名、所属、情報交換会の参加の有無をご連絡ください。
  ファックスでのご連絡は農薬学会宛てにお願いします。(FAX:03-5980-0282)
  申し込みをいただきましたら、確認のため参加申し込み受理しました旨、返信致します。

(2015/08/19 掲載)

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