日本農薬学会 Pesticide Science Society of Japan
HOME学会誌掲載論文24巻3号

アセタミプリド2%粒剤の各種土壌処理法におけるキャベツのモモアカアブラムシに対する効力

高橋英光,満井 順,矢野真樹郎,武 智広,浅井 真,山田富夫

日本農薬学会誌 24, 270-274 (1999)

アセタミプリド2%粒剤の各種処理法によるモモアカアブラムシに対する効力を調べた.植え穴処理では,徐放性と非徐放性の粒剤について2種類の土壌(藤沢土壌と函南土壌)の圃場で試験を行ったが,1g/株ではいずれの処理区においても優れた効力を示した.さらに,アセタミプリドの徐放性粒剤の各種処理法による効カを検討した.苗箱処理では,O.5g/株で処理7週間後でも植穴処理と同様卓効を示した.また,植溝処理で3kg/lOa,全面混和処理では6kg/10aでアブラムシを低密度に抑えた.いずれの薬量もコナガとの同時防除を想定して設定したものであるが,この薬量でアブラムシに対して長期間密度を抑制した.一方,非徐放性の粒剤はトップドレッシング処理の1g/株処理で高い効力を示した.


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