日本農薬学会 Pesticide Science Society of Japan
HOME学会誌掲載論文24巻3号

アジムスルフロンの毒性試験の概要



日本農薬学会誌 24, 347-350 (1999)

アジムスルフロンについて,各種毒性試験を実施し,安全性を評価した.その結果,経口,経皮毒性ともに低く,急性中毒の発現を示唆する症状も認められず普通物に該当した.眼および皮膚に対する一次刺激性,皮膚に対する感作性では非常に軽度な眼刺激性が認められた.慢性毒性および発がん性試験では,いずれの動物種でも特異的な標的臓器は認められず,催腫瘍性も認められなかった.繁殖試験では体重減少等が認められたのみで,繁殖性に対する影響は認められなかった.催奇形性試験では胎仔に対して催奇形性は認められなかった.変異原性は,復帰変異試験,DNA修復試験および染色体異常試験のいずれにおいても陰性であった.薬理試験では高用量で中枢神経系,呼吸・循環器系に対する影響が認められた.アジムスルフロンは,その使用方法および一般的注意事項を遵守すれば,安全性の高い薬剤である.


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