日本農薬学会 Pesticide Science Society of Japan
HOME学会誌掲載論文25巻2号

Effect of Fumigants on Soil Microbial Population and Proliferation of Fusarium oxysporum Inoculated into Fumigated Soil
土壌微生物相に及ぼす土壌くん蒸剤の影響およびくん蒸後の土壌に接種されたFusarium oxysporumの増殖


Kazuhito ITOH, Mitsuru TAKAHASHI, Ren TANAKA, Kousuke SUYAMA, Hiroki YAMAMOTO
井藤和人,高橋 満,田中 廉,巣山弘介,山本広基


日本農薬学会誌 25, 147-149 (2000)

土壌くん蒸剤クロルピクリン(trichloronitromethane)およびカーバム(ammonium N-methyldithiocarbamate)が土壌微生物相(全細菌数,耐熱性胞子数,グラム陰性細菌数,硝化菌数,放線菌数および糸状菌数)に及ぼす影響を調査した.クロルピクリンを50µl/kg乾土で処理すると耐熱性胞子数以外の微生物数は処理後3週間経過しても回復しなかったのに対して,クロルピクリンの5µl/kg乾土およびカーバムの5および50µl/kg乾土処理では処理後1週間でほとんどの微生物が回復した.また,くん蒸(25µl/kg乾土)後の土壌に接種したFusarium oxysporumは,カーバム処理区では対照区とほとんど差がなかったのに対しクロルピクリン処理区では顕著な増殖が認められた.この原因として,くん蒸後の土壌中に生残した微生物の多寡が関与し,それらの微生物がF. oxysporumの増殖に対して抑制的に作用したことが推察された


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