日本農薬学会 Pesticide Science Society of Japan
HOME学会誌掲載論文26巻1号

Synthesis and Herbicidal Activity of Indanofan and Related 2-(2-Phenyloxiran-2-ylmethyl)indan-1, 3-dione Derivatives
インダノファンおよびその類縁体,2-(2-フェニルオキシラン-2-イルメチル)インダン-1,3-ジオン類の合成および除草活性


Akemi HOSOKAWA, Toyohiko SHIKE, Manabu KATSURADA, Osamu IKEDA, Noriko MINAMI, Tetsuo JIKIHARA
細川明美,四家豊彦,桂田 学,池田 修,南 紀子,直原哲夫


日本農薬学会誌 26, 41-47 (2001)

除草活性を有するアリール置換オキシラン化合物の研究において,構造中にインダンジオン骨格を導入することにより,畑地及び水田の禾本科雑草に対する活性が向上することを見出した.更に周辺化合物の構造改変を行った結果,水田の禾本科雑草全般および一部の広葉雑草に対し強い活性を示す化合物インダノファン;2-[2-(3-chlorophenyl)oxiran-2-ylmethyl]-2-ethylindan-1,3-dioneを見いだした.インダノファンは水田の強害雑草であるヒエに対し卓効を示し,0.10〜0.15 kg a.i./haの薬量でヒエを完全に防除し,しかも移植水稲に対して薬害を示さなかった.インダノファンは三菱化学(株)にて初中期水田用一発処理剤として開発され,1999年に農薬登録を取得した.


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