日本農薬学会 Pesticide Science Society of Japan
HOME学会誌掲載論文26巻3号

Synthesis of 2-(5, 7-Difluoro-3-indolyl)-propionic Acid (5, 7-F2-IPA) and 2-(5, 7-Difluoro-3-indolyl)isobutyric Acid (5, 7-F2-IIBA) and Their Respective Auxin and Antiauxin Activities
2‐(5,7‐ジフルオロ‐3‐インドリル)プロピオン酸(5,7-F2-IPA)および2‐(5,7‐ジフルオロ‐3‐インドリル)イソ酪酸(5,7-F2-IIBA)の合成とそれら各々のオーキシンおよびアンチオーキシン活性


Yasuhito KATO, Masato KATAYAMA, Shingo MARUMO
加藤康仁,片山正人,丸茂晋吾


日本農薬学会誌 26, 266-270 (2001)

2‐(5,7‐ジフルオロ‐3‐インドリル)プロピオン酸(5,7-F2-IPA,1)および2‐(5,7‐ジフルオロ‐3‐インドリル)イソ酪酸(5,7-F2-IIBA,2)を5,7‐ジフルオロインドール‐3‐酢酸(5,7-F2-IAA)から官能基の保護,メチル化および脱保護化を行って合成した.アベナ子葉鞘伸長試験の結果,5,7-F2-IPAはIAAより強い伸長活性を示したが,子葉鞘伸長阻害活性を示さなかった.5,7-F2-IIBAは1×10−4Mで子葉鞘伸長阻害活性を示したが,興味あることに3×10−6M以下の濃度では弱いポジティブなオーキシン活性を示した.更に5,7-F2-IIBAはIAA誘導のアベナ子葉鞘伸長において5,7-Cl2-IIBAより若干弱い活性を示す新規なアンチオーキシンであることが示された.


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