日本農薬学会 Pesticide Science Society of Japan
HOME学会誌掲載論文26巻4号

Synthesis and Acaricidal Activity of 1-Arylmethyl-2-arylimidazolidines
1-アリールメチル-2-アリールイミダゾリジンの合成と殺ダニ活性


Shinzo KAGABU, Misa SAKOU, Kazuko IWAYA, Kazuhisa KIRIYAMA
利部伸三,酒向美紗,岩屋和子,桐山和久


日本農薬学会誌 26, 393-398 (2001)

新規の1-アリールメチル-2-アリールイミダゾリジンを2種の方法,即ち,2-アリールイミダゾリジンの1-位の窒素原子へのハロゲン化アリールメチルの塩基存在のもとでの求電子置換反応あるいはN-アリールメチルエチレンジアミンとベンズイミデートとのイミダゾリジン環化反応によって合成した.生成物の構造はNMR,MS や IR スペクトルなどで確認した.MS スペクトルでは2-置換イミダゾリジン構造に特徴的な解裂パタンが見られた.殺ダニ活性はアリールメチルに関してはパラ位のクロロ,t-ブチル,フェニル置換体,2-アリールに関してはオルト位のジフルオロ体に見られ,その中で,1-(p-クロロベンジル)-2-フェニルイミダゾリジンと1-ベンジル-2-(2,6-ジフルオロフェニル)イミダゾリジンに50ppmで強い活性が見られた.1位の(クロル置換)ピリジルメチルや2位のピリジン誘導体は弱い活性しか示さなかった.


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