日本農薬学会 Pesticide Science Society of Japan
HOME学会誌掲載論文28巻3号

The Expression Level of a Specific Catalase Isozyme of Maize Mutants Alters Catalase and Superoxide Dismutase during Norflurazon-Induced Oxidative Stress in Scutella
トウモロコシ変異体の胚盤におけるノルフルラゾン誘導性酸化ストレスでは特定のカタラーゼアイソザイムの発現レベルがカタラーゼとスーパーオキシドジスムターゼを変化させる


Sunyo JUNG,Yong In KUK

日本農薬学会誌 28, 287-292 (2003)

トウモロコシ(Zea mays)の標準カタラーゼ(CAT)系統(W64A)と種々のCAT変異体の,吸水5日後の胚盤におけるノルフルラゾン(NF)誘導性の光酸化ストレスに対する,抗酸化作用に及ぼすCATレベルの影響を調べた.W64AとCAT-3全欠失変異体(WI10D),CAT-2全欠失変異体(WA10C),CAT-2/CAT-3二重全欠失変異体(WDN10),そしてCAT-2高活性変異体(R6-67)について,1〜10µMのNFで処理した時のCAT活性と全SOD活性およびSODアイソザイムのパターンを比較した.また,この時のCat1,Cat2,Cat3遺伝子とSod1,Sod2,Sod3,Sod4,Sod4A遺伝子の転写産物レベルについても調べた.これらの結果からトウモロコシ変異体では,特定のCATアイソザイムのレベルがCATやSODレベルに影響を与えることが示された.(文責:編集事務局)


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