日本農薬学会 Pesticide Science Society of Japan
HOME学会誌掲載論文28巻4号

Three-Dimensional Modeling of Plant 4-Hydroxyphenylpyruvate Dioxygenase, a Molecular Target of Triketone-Type Herbicides
トリケトンタイプ除草剤の分子標的である植物4‐ヒドロキシフェニルピルビン酸ジオキシゲナーゼの3次元モデリング


Hitoshi KAKIDANI, Kenji HIRAI
柿谷 均,平井憲次


日本農薬学会誌 28, 409-415 (2003)

植物4‐ヒドロキシフェニルピルビン酸ジオキシゲナーゼ(4-HPPD)のホモロジーモデリングを,Pseudomonasfluorescens由来酵素の構造情報を鋳型として用いて行った.特に大麦由来酵素の立体構造モデルについて詳細な解析を進め,本酵素の触媒ポケットが非常に良く保存されていることを見出した.また4種の4-HPPD阻害剤の立体構造を触媒ポケットに挿入することにより,酵素と阻害剤の相互作用に関わると推測されるアミノ酸をいくつか推定した.こうした知見はモデルあるいは鋳型の構造情報を用いてコンピュータ上でドッキングを行うといったラショナルな阻害剤設計に道を開くものである.


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