日本農薬学会 Pesticide Science Society of Japan
HOME学会誌掲載論文29巻3号

Neonicotinoids and Derivatives: Effects in Mammalian Cells and Mice
ネオニコチノイド系殺虫剤および関連化合物の哺乳類細胞とマウスへの効果


Motohiro Tomizawa
冨澤元博


日本農薬学会誌 29, 177-183 (2004) [抄録/PDF]

ネオニコチノイド系殺虫剤は,昆虫ニコチン性アセチルコリン受容体に選択的アゴニストとして作用し,これが昆虫・脊椎動物間の選択毒性の主たる要因の一つであると考えられる.ところが,この高い選択性は幾つかのネオニコチノイド代謝物や類縁化合物では必ずしも認められない.ネオニコチノイド系殺虫剤の哺乳類動物への作用を理解するため,本稿ではネオニコチノイド関連化合物の哺乳類細胞およびマウスへの効果に関する最近の知見,特に,1)慢性投与による細胞内ニコチン受容体数の増加,2)細胞内シグナル伝達系の活性化機構,3)受容体活性化とマウスへの鎮痛効果および毒性との関連性について考察する.


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