日本農薬学会 Pesticide Science Society of Japan
HOME学会誌掲載論文30巻1号

Synthesis and Inhibitory Effect on Photosynthetic Electron Transport of 1,3,5-Triazinylcarboxylic Acid Derivatives
1,3,5-トリアジニルカルボン酸誘導体の合成と光合成電子伝達系阻害活性


Atsushi Fujimori, Yumi Ikeda, Ruiko Okano, Masaki Hiraki, Jack J. S. van Rensen, Peter Böger, Hitoshi Kohno, Ko Wakabayashi
藤森厚史,池田佑美,岡野留衣子,平木真幸,J. J. S. van Rensen,Peter Böger,河野 均,若林 攻


日本農薬学会誌 30, 39-43 (2005) [抄録/PDF]

本研究は,2-ベンジルアミノ-4-メチル-6-トリフルオロメチル-1,3,5-トリアジンの修飾を行った.6位トリフルオロメチル基の代わりに電子吸引性カルボキシル基,例えばエステル基を導入した新規1,3,5-トリアジン系化合物を合成し,その化合物のホウレンソウとアトラジン抵抗性および野生種の両シロザチラコイドに対するPET阻害活性を測定した.アルキルアミノ基を有する供試化合物の中で,2-エトキシカルボニル-4-イソプロピルアミノ-6-メチル-1,3,5-トリアジンが最も強いPET阻害活性(pI50=6.11)を示した.2-アルコキシカルボニル-4-アルキルアミノ-6-メチル-1,3,5-トリアジンによる強力なPET阻害活性には,4位アルキルアミノ基が分枝していることが重要であると考えられる.


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