日本農薬学会 Pesticide Science Society of Japan
HOME学会誌掲載論文31巻3号

Applications of genomic technologies to the study of organochlorine pesticide-induced reproductive toxicity in fish
有機塩素系農薬の魚類に対する生殖毒性とその解析へのゲノム技術の応用


Natàlia Garcia-Reyero, Nancy D. Denslow

日本農薬学会誌 31, 252-262 (2006) [抄録/PDF]

環境はさまざまなタイプのストレスに満ちている.ストレス源の一つとして環境汚染物質があげられ,その中には有機塩素系農薬(OCP)が含まれる.多様な構造をもつOCPは,環境汚染物質としてよく解析され研究されている.魚類は環境汚染物質に常に曝露され続けていることから,その影響をもっとも強く受ける.本稿では,新しいゲノム技術が魚の生態毒物学にどのように応用され得るかについて考える.特に,マイクロアレイとリアルタイムPCRの二つのトランスクリプトミクス技術に焦点を絞り,有機塩素系農薬の魚類に対する毒性研究への応用例を述べる.(文責:編集事務局)


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