日本農薬学会 Pesticide Science Society of Japan
HOME学会誌掲載論文31巻3号

KaPPA-View for integrating quantitative transcriptomic and metabolomic data on plant metabolic pathway maps
KaPPA-View: トランスクリプトームおよびメタボロームの定量的データを植物の代謝経路マップ上で統合するツール


Nozomu Sakurai, Daisuke Shibata
櫻井 望,柴田大輔


日本農薬学会誌 31, 293-295 (2006) [抄録/PDF]

近年,DNAアレイ技術や質量分析計を用いた分析手法の進展により,網羅的な遺伝子発現(トランスクリプトーム)や代謝産物蓄積(メタボローム)の解析データが大量に得られるようになってきた.トランスクリプトームデータとメタボロームデータを比較解析する手法の確立は,代謝関連遺伝子の機能を推定するうえで重要な課題である.KaPPA-Viewは,植物から得られた各オミクスデータを植物の代謝経路マップ上で統合表示することが可能なウェブベースの解析ツールである.このような表示を行うことにより,供試した実験における代謝変動の様相を視覚的にとらえることができ,代謝経路上での遺伝子の機能を推定することが可能となる.ここではKaPPA-Viewの具体的な使用方法を解説する.


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