日本農薬学会 Pesticide Science Society of Japan
HOME学会誌掲載論文32巻1号

Influence of fluorinated surfactants on the efficacy of some post-emergence sulfonylurea herbicides
茎葉処理スルフォニルウレア系除草剤の効果に対する含フッ素界面活性剤の影響


Fabio Stagnari, Marco Chiarini, Michele Pisante

日本農薬学会誌 32, 16-23 (2007) [抄録/PDF]

非イオン系フッ素化界面活性剤であるZonyl FSN-100, Brij 35およびPF-151Nの,トリフルスルフロンメチル,ホラムスルフロンおよびトリベヌロンメチルに対するアジュバント効果を評価した.Zonyl FSN-100およびBrij 35を用いると,トリフルスルフロンメチルはそれらを使用しない場合の約半分の薬量でアオゲイトウを防除できた.ホラムスルフロンの場合にも,Zonyl FSN-100の使用により半分以下の薬量で効果があった.トリベヌロンメチルによるポピーの防除では界面活性剤の効果はわずかであった.トリベヌロンメチルによるヤエムグラの防除への界面活性剤の効果も認められたが薬害も生じた.除草剤の雑草葉への吸収では,Brij 35はトリフルスルフロンメチルのアキノエノコログサの葉へ,またトリベヌロンメチルのヤエムグラの葉への吸収を最も効果的に増加させた. (文責:編集事務局)


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