日本農薬学会 Pesticide Science Society of Japan
HOME学会誌掲載論文32巻1号

Synthesis and herbicidal activity of alkyl 1-(3-trifluoromethylphenoxyacetoxy)-1-substituted methylphosphonates
1-(3-トリフルオロメチルフェノキシアセトキシ)-1-置換メチルホスフォン酸アルキルエステル類の合成と除草活性


Hongwu He, Ting Chen, Yanjun Li

日本農薬学会誌 32, 42-44 (2007) [抄録/PDF]

標題化合物のアルキルエステル部位(R1)を変換し,メチルホスフォン酸のメチル基部位に置換基(R2)を導入した合計7種類の化合物を,1-ヒドロキシアルキルホスフォン酸ジアルキルエステル類と3-トリフルオロメチルフェノキシアセチルクロリドの縮合反応によって合成した.それらのヒエ,メヒシバ,アブラナ,アマランスおよびクローバに対する除草活性は温室における発芽前および発芽後処理によって評価し,既報の関連12化合物および2,4-Dの活性と比較した.発芽前処理によるキュウリに対する効果も併せて調べた.R15R25MeおよびR15MeでR25Phの場合には3-CF3の導入は活性の発現に有利であり,一般には後者における効果が大きかった.新規化合物では双子葉雑草に対する発芽後処理効果が大きかった.3-CF3の導入によりキュウリに対する薬害が生じたため,除草剤としての効果は2,4-Cl2に比べて低かった.(文責:編集事務局)


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