日本農薬学会 Pesticide Science Society of Japan
HOME学会誌掲載論文33巻1号

Synthesis and biological activity of novel anti-juvenile hormone agents
新規抗幼若ホルモン活性物質の合成と生物活性


Eiichi Kuwano, Norihiro Fujita, Kenjiro Furuta, Naotaka Yamada
桑野栄一,藤田雄大,古田賢次郎,山田直隆


日本農薬学会誌 33, 14-16 (2008) [抄録/PDF]

幼虫表皮の標的組織において唯一幼若ホルモン(JH)拮抗作用が報告されているETBの構造を改変することによって,新規抗JH活性物質エチル4-(2-置換アルキルオキシ)ベンゾエート類を見いだした.これらの化合物はカイコ幼虫に対して顕著なJH欠乏症状である早熟変態を誘導し,それらの活性はJHアゴニストであるメソプレンによって完全に打ち消された.エチル4-(2-ベンジルへキシルオキシ)ベンゾエート(KF-13)が低薬量で高い活性を示したが,高薬量では逆に活性は低下した.これはKF-13のJH様活性によるものと思われた.KF-13のS体は低薬量においてR体より強い早熟変態誘導活性を示したが,高薬量では逆にR体の方が強い活性を示した.KF-13の投与により,通常,最終齢の蛹化開始に必要なJHエステラーゼの活性が,4齢期の血中に誘導された.早熟変態を誘導する2-(6-メチル-3-ピリジルオキシ)ヘキシル体と2-フェノキシへキシル体をアラタ体摘出した4齢幼虫に局所施用した場合,JH活性を示した.


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