日本農薬学会 Pesticide Science Society of Japan
HOME学会誌掲載論文33巻1号

Endocrine disruptors that disrupt the transcription mediated by androgen receptor
男性ホルモン受容体を介した転写活性に影響を及ぼす化合物


Hiroto Tamura, Akifumi Hosoda, Miki Akamatsu
田村廣人,細田晃文,赤松美紀


日本農薬学会誌 33, 33-39 (2008) [抄録/PDF]

外因性内分泌かく乱化学物質は,「内分泌機能の変化を介して正常個体(intact organism)あるいはその子孫の健康に悪影響を及ぼす外来性物質である」とOECDにより定義され,我国では環境省が1998年にSPEED98計画(Strategic Programs on Environmental Endocrine Disruptorsの頭文字の略)を実施した.外因性内分泌かく乱化学物質の中で最もその作用機構が解明されているのはステロイドホルモンのような脂溶性リガンドが支配する内分泌系についてである.ステロイドホルモン受容体は,核内受容体スーパーファミリーに属するリガンド依存性の転写活性化因子でありそれぞれ固有の遺伝子発現調節に関与している.本総説では,男性ホルモン受容体を内在するヒト乳がん細胞(MDA-453-kb2)を用いてSPEED98計画のリスト掲載化合物およびその関連化合物を評価した結果と,リガンドが男性ホルモン受容体へ結合するために必須の構造要因をCoMFA法で解析した結果を解説した.


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