日本農薬学会 Pesticide Science Society of Japan
HOME学会誌掲載論文33巻2号

Biorational insecticides in pest management
害虫管理における生物合理的殺虫剤


Gloria Rosell, Carmen Quero, Josep Coll, Angel Guerrero

日本農薬学会誌 33, 103-121 (2008) [抄録/PDF]

本総説は,1997年から今日までに発表された害虫防除における生物合理的(バイオラショナル)なアプローチをまとめたものである.生物農薬には特異性があり,標的害虫以外の生物(特に哺乳類)に対して安全で,少ない量(時には目に見えない程度の量)で有効であるなどの利点があるとみなされ,多くの研究機関においてさまざまな研究プログラムが集中的に立ち上った.その結果,安全性の高い新規農薬の発見・開発を目指した報告が特に過去約30年にわたって,相次いで発表された.この総説では,環境に配慮した実用的アプローチに焦点をしぼり,@害虫防除における微生物殺虫剤,A情報化学物質(セミオケミカル)の利用,B植物性殺虫剤に関する研究成果を紹介する.(文責編集事務局)


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