日本農薬学会 Pesticide Science Society of Japan
HOME学会誌掲載論文34巻1号

Sensitivity difference to insecticides of a riverine caddisfly, Cheumatopsyche brevilineata (Trichoptera: Hydropsychidae), depending on the larval stages and strains
流水性昆虫コガタシマトビケラCheumatopsyche brevilineataにおける系統間および成長に伴う殺虫剤感受性の相違


Atsushi Yokoyama, Kazuhisa Ohtsu, Takashi Iwafune, Takashi Nagai, Satoru Ishihara, Yuso Kobara, Takeshi Horio, Shozo Endo
横山淳史,大津和久,岩船 敬,永井孝志,石原 悟,小原裕三,堀尾 剛,遠藤正造


日本農薬学会誌 34, 21-26 (2009) [抄録/PDF]

水田で使用される3種類の殺虫剤,フェニトロチオン(MEP),フェノブカルブ(BPMC)およびイミダクロプリド(IMI)に対する,コガタシマトビケラ幼虫の成長に伴う感受性の変化を明らかにするために,都市河川上流部(M系統)および農業用水路(K系統)から各々採集した2系統のコガタシマトビケラを用い,齢期別(1齢から5齢)に48時間の急性毒性試験を実施した.両系統ともに3種類の殺虫剤に対する感受性は1齢期が最も高く,5齢期が最も低かった.M系統に比べ,MEPに対するK系統の感受性は幼虫期を通して有意に低く,BPMCに対しては,2齢期以降有意に低かった.一方IMIについては,両系統の感受性に有意な差は見られなかった.


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