日本農薬学会 Pesticide Science Society of Japan
HOME学会誌掲載論文34巻2号

Spray adulticidal effects of plant oils against house mosquito, Culex pipiens pallens (Diptera: Culicidae)
アカイエカに対する植物精油類の噴霧法による殺成虫効果


Shin-Ho Kang, Min-Ki Kim, Doo-Jin Noh, Changmann Yoon, Gil-Hah Kim

日本農薬学会誌 34, 100-106 (2009) [抄録/PDF]

精油34種類のアカイエカ成虫に対する殺虫活性を噴霧法で調べた.1000 ppmでの処理1時間後には,カルダモン,コリアンダー,ローズマリおよびサンダルウッドの精油は68%から98%の殺虫活性を示した.一般には処理の6および24時間後には活性が低下したが,サンダルウッドの精油では85%の活性が残った.サンダルウッドとの処理1時間後のLC50は445 ppmであった.GC/MSの解析によると,サンダルウッド油の主成分はα-サンタロール(69%)およびβ-サンタロール(15%)であった.4種類の精油に含まれる主なモノテルペン類のうちα-サンタロールとβ-サンタロールは,1, 6, 24時間後には最も低いLC50を示した.4種類の精油をPBO, DEF, TPPあるいはDEMと併用すると,PBO(100 ppm)はサンダルウッド油(500 ppm)に対して80%以上の共力効果を示し,効果は24時間後まで持続した. (文責:編集事務局)


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