日本農薬学会 Pesticide Science Society of Japan
HOME学会誌掲載論文35巻1号

Disease-controlling effect of a novel fungicide pyribencarb against Botrytis cinerea
新規殺菌剤ピリベンカルブの灰色かび病に対する防除効果


Makiichi Takagaki, Satoshi Kataoka, Kenichi Kida, Ichiro Miura, Shunichirou
高垣真喜一,片岡 智,貴田健一,三浦一郎, 福本俊一郎,玉井龍二


日本農薬学会誌 35, 10-14 (2010) [抄録/PDF]

ピリベンカルブは,クミアイ化学工業(株)とイハラケミカル工業(株)が開発したワイドスペクトラムな新規殺菌剤であり,特に各種灰色かび病に対して優れた防除効果を発揮する.本剤は予防効果だけでなく治療効果も有し,また,キュウリ灰色かび病のポット試験において,予防効果に明らかに優る病徴進展阻害効果を示した.本剤は浸達性を有し,耐雨性,残効性にも優れていることから,圃場でも高い防除効果を発揮すると考えられた.圃場試験にて,ナス灰色かび病およびインゲンマメ灰色かび病に対するピリベンカルブの防除効果を確認したところ,200,100 ppmで市販剤と同等,優る防除効果を示した.


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