日本農薬学会 Pesticide Science Society of Japan
HOME学会誌掲載論文35巻1号

Synthesis and insecticidal activity of novel 1-alkyl-3-sulfonyloxypyrazole-4-carboxamide derivatives
新規1-アルキル-3-置換スルホニルオキシピラゾール-4-カルボキサミド誘導体の合成と殺虫活性


Ryuta Ohno, Maho Nagaoka, Kenji Hirai, Atsushi Uchida, Shin-ichiro Kochi, Osamu Yamada, Jun Tokumura
大野竜太,長岡真帆,平井憲次,内田 淳, 河内真一郎,山田 修,徳村 潤


日本農薬学会誌 35, 15-22 (2010) [抄録/PDF]

様々な置換基を有する1-アルキル-3-置換スルホニルオキシピラゾール-4-カルボキサミド誘導体を合成し,殺虫活性を調べた.その結果,3-メチルスルホニルオキシピラゾール-4-カルボキサミドが強力な殺虫活性を示すことを見いだした.さらにピラゾール環4位のカルバモイル基の窒素原子上に分枝アルキル基を導入すると活性が向上し,N-sec-ブチル-1-メチル-3-メチルスルホニルオキシピラゾール-4-カルボキサミドは1.3 ppmという低濃度でもツマグロヨコバイをほぼ完全に防除できることが分かった.また,カルバモイル基の窒素原子上にシアノ基を有するアルキル基を導入するとナミハダニに対する活性が飛躍的に向上することが分かり,N-(3-シアノペンタン-3-イル)-1-メチル-3-メチルスルホニルオキシピラゾール-4-カルボキサミドが3.1 ppmの処理濃度にてナミハダニの卵および成虫を完全に防除できることを見いだした.


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