日本農薬学会 Pesticide Science Society of Japan
HOME学会誌掲載論文35巻2号

5,6-Dichloroindole-3-acetic acid and 4-chloroindole-3-acetic acid, two potent candidates for new rooting promoters without estrogenic activity
新規発根促進剤として有望なエストロジェン活性を持たない5,6-ジクロロインドール-3-酢酸と4-クロロインドール-3-酢酸


Masato Katayama, Takao Saito, Kozo Kanayama
片山正人,斎藤隆雄,金山公三


日本農薬学会誌 35, 134-137 (2010) [抄録/PDF]

相応のクロル化インドールから合成した5,6-ジクロロインドール-3-酢酸(5,6-Cl2-IAA)と4-クロロインドール-3-酢酸(4-Cl-IAA)は,モヤシマメ挿し穂に対して強力な発根促進活性を示し,特に,5,6-Cl2-IAAは最も強力な発根促進活性を示した.531025 Mの濃度では,5,6-Cl-IAAの発根数は市販の発根促進剤の活性成分である4-(3-インドール)酪酸(IBA)の15倍もあり,4-Cl-IAAのそれはIBAの4倍であった.一方,5,6-Cl-IAAと4-Cl-IAAのエストロジェン活性をエストロジェンレセプター結合アッセイで調べたところその活性は共に認められなかった.


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