日本農薬学会 Pesticide Science Society of Japan
HOME学会誌掲載論文35巻3号

In silico design and evaluation of carboxylesterase inhibitors
カルボキシルエステラーゼ阻害剤のインシリコデザインと評価


Shana V. Stoddard, Xiaozhen Yu, Philip M. Potter, Randy M. Wadkins

日本農薬学会誌 35, 240-249 (2010) [抄録/PDF]

カルボキシルエステラーゼ(CE)はさまざまな基質分解や薬剤代謝にかかわる重要な酵素である.CE 阻害剤の開発は,薬剤の寿命延長や体内分布の調節,代謝された薬物の毒性の軽減や除去,殺虫剤耐性害虫の低減などに役立つことが期待される.ここでは,哺乳類CE の既知の阻害剤の主要なクラスについて概説するとともに,特異性のある新規阻害剤を開発するための計算化学的なアプローチについても述べる.インシリコにおける阻害剤開発において,構造のドッキング,データベース検索,多次元QSAR,そして de novo ドラッグデザインと結びついたQSAR を使った新規手法を含む一連の方案を議論する.本研究では,ヒト小腸のカルボキシルエステラーゼ(hiCE)阻害剤をデザインしたが,その手法は他の組織や生体からのCE を含む多くの酵素阻害剤の開発に広く応用できるであろう.(文責:編集事務局)


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