日本農薬学会 Pesticide Science Society of Japan
HOME学会誌掲載論文35巻3号

Esterase-based metabolic resistance to insecticides in heliothine and spodopteran pests
タバコガやヤガ科害虫におけるエステラーゼに依存した殺虫剤抵抗性


Claire A. Farnsworth, Mark G. Teese, Guorui Yuan, Yongqiang Li, Colin Scott, Xing Zhang, Yidong Wu, Robyn J. Russell, John G. Oakeshott

日本農薬学会誌 35, 275-289 (2010) [抄録/PDF]

有機リン剤,ピレスロイド剤,カーバメート剤に対して抵抗性を示すいろいろなチョウ目害虫(heliothine, spodopteran)においては,エステラーゼ活性が上昇し,エステラーゼアイソザイムの量が上昇している.その理由の一つとして,一般的な化学ストレス応答に対して中心的役割を果たす酵素の変異がある.タバコガの一種である Helicoverpaamigera の Cry1Ac 毒素に対する抵抗性に対しても,エステラーゼ活性の上昇とアイソザイム量の上昇が認められた.エステル結合のない Cry1Ac 毒素におけるこの現象の原因は明らかではないが,このタバコガの腸で発現しているエステラーゼ上のN-アセチルガラクトサミン糖鎖に対する毒素の親和性が,エステラーゼ関与の原因と推察されている.(文責:編集事務局)


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