日本農薬学会 Pesticide Science Society of Japan
HOME学会誌掲載論文35巻4号

Fungicidal activity of indole derivatives against some plant pathogenic fungi
植物病原菌に対するインドール誘導体の抗菌活性


Ahmed S. Abdel-Aty

日本農薬学会誌 35, 431-440 (2010) [抄録/PDF]

インドール-3-酢酸とインドール-3-酪酸ならびにインドール誘導体を6種類用いて,真菌のFusarium calmorum,Pythium debarianum,Rhizoctonia solaniおよびMacrofomina phaseoliに対する抗菌活性をインビトロで調べた.抗菌活性はテストに使用された真菌およびインドール誘導体の濃度の両方に影響された.それぞれの50%阻害濃度(IC50)を計算し,構造活性相関(SAR)を解明した.2-フェニールインドールと1-アセチルインドール-3-酪酸は明確な抗菌活性を示したため,インビボでポリフエノールオキシダーゼ(PPO),ペルオキシダーゼ(PO),DNA,RNAおよび糖成分に対する効果を調べた.R. solaniのポリフエノールオキシダーゼは,2-フェニールインドールに反応し,IC50値は80.3 µg/mlであった.また,1-アセチルインドール-3-酪酸は2-フェニールインドールよりも活性が高く,F. calmorumM. phaseoliに対するIC50値はそれぞれ41.5と80.2 µg/mlで,2-フェニールインドールの87.6と117.1 µg/mlよりも高かった.P. debarianumにおいては,ポリフエノールオキシダーゼは1-アセチルインドール-3-酪酸に阻害され,IC50値は45.6 µg/mlであった.テストされた化合物のペルオキシダーゼに対する活性は試験に使用された真菌においてそれぞれ異なっていた.P. deparianumから抽出されたペルオキシダーゼはほとんど阻害されなかった.糖類,DNAおよびRNA含量に変化が観測され,これらの変化は真菌細胞の生理機能の異常や細胞の変形と死滅をもたらした. (文責:編集事務局)


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