日本農薬学会 Pesticide Science Society of Japan
HOME学会誌掲載論文36巻1号

Effect of formulations and treatment methods of nursery boxes applied with insecticide on the behavior of imidacloprid in rice paddy fields
箱施用農薬の剤型と処理方法の違いによる水田におけるイミダクロプリドの挙動への影響


Dang Quoc Thuyet, Hirozumi Watanabe, Takashi Motobayashi
Dang Quoc Thuyet,渡邊裕純,本林 隆


日本農薬学会誌 36, 9-15 (2011) [抄録/PDF]

イミダクロプリドを原体とする移植前施用粒剤と溶出制御粒剤を用いた播種時施用のそれぞれの処理区の実験プロットにおけるイミダクロプリドの挙動を調査した.水田環境におけるイミダクロプリドの田面水中の最高濃度(0.5日後)は,移植前施用区で 30.2 µg/l,播種時施用区で 3.0 µg/lであった.また,そのイミダクロプリドの土壌表層 1cm中の最高濃度(1日後)は,移植前施用区で 278.4 µg/kg,播種時施用区で 81.4 µg/kgであった.田面水中のイミダクロプリドの消長を2フェーズの1次速度論にて,また土壌表層 1cm中のイミダクロプリドの消長を1(単)フェーズの1次速度論にて半減期を求め評価した.田面水中のイミダクロプリド濃度の最初1週間の初期フェーズ中の半減期は,移植前施用区で2.0日,播種時施用区で2.4日であった.一方,土壌表層 1cm中のイミダクロプリド濃度の半減期は,移植前施用区で12.7日,播種時施用区で11日であった.イミダクロプリドの溶出制御粒剤を用いた播種時施用は,田面水中および土壌表層中濃度が低く環境影響も少ない水稲防除の一つと考えられる.


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