日本農薬学会 Pesticide Science Society of Japan
HOME学会誌掲載論文36巻2号

Preparation of a bis-demethoxy curcumin microemulsion based on pseudo-ternary phase diagrams and an orthogonal test analysis
擬似3相ダイアグラムと直交配列実験の解析に基づいたビスデメトキシクルクミンマイクロエマルジョンの調製


Yan-Guo Zhao, Wei Ding, Jie Wei

日本農薬学会誌 36, 248-251 (2011) [抄録/PDF]

擬似3相ダイアグラムと直交配列実験法を用いて,三相混合系(O相:活性成分,S相:界面活性剤,W相:水)でビスデメトキシクルクミンマイクロエマルジョンの調製に成功した.Termul-200(アルキルフェノールポリエーテルブロックコポリマー系の乳化剤)とドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム(SDBS)の混合液(4 : 1 w/w)を界面活性剤(S相),イソプロパノール(S相に30%)を共力剤とし,ビスデメトキシクルクミンDMF溶液(30%)を活性成分(O相)として用いた条件の時に,ビスデメトキシクルクミンマイクロエマルジョンを調製する際の外観が澄明となる領域がもっとも広範囲に形成された.最適な3相ダイアグラムの無限希釈領域から,ビスデメトキシクルクミンマイクロエマルジョンを調製する最適なO相,S相とW相の重量比は4.5 : 20 : 75.5であった.安定性試験については,我々の調製したミクロエマルジョンの安定性指標は全て貯蔵安定性基準を満足した.本研究結果は擬似3相ダイアグラムとともに直交配列実験法を用いることは,マイクロエマルジョンの製剤設計をする際の有効な方法であることを示唆した. (文責:編集事務局)


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