日本農薬学会 Pesticide Science Society of Japan
HOME学会誌掲載論文37巻2号

Effect of temperature on the toxicity of several insecticides to Apolygus lucorum (Heteroptera: Miridae)
数種の農薬がコアオカスミカメに対して示す殺虫活性への温度の影響


Yun-Hua Ma,Zhan-Lin Gao,Zhi-Hong Dang,Yao-Fa Li,Wen-Liang Pan

日本農薬学会誌 37, 135-139 (2012) [抄録/PDF]

8種類の汎用されている殺虫剤の3齢のコアオカスミカメ(Apolygus lucorum)に対する殺虫活性を、15〜35℃で測定した.ホキシムとカルボスルファンの活性はほとんど温度変化の影響を受けなかったが,メトミルは温度上昇により効果が減少した.β-シペルメトリンと&#lambda;-シハロトリンでは温度と活性に逆相関があり,特に&#beta;-シペルメトリンでは,実験した温度条件の中で最大約70倍の差が認められた.一方,イミダクロプリドとアセタミプリドの殺虫活性は,温度上昇に比例して増加し,フィプロニルでは温度の影響に規則性は認められなかった.これらの結果から,殺虫剤を選択する際に気温を考慮すべきことが明らかになった.


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