日本農薬学会 Pesticide Science Society of Japan
HOME学会誌掲載論文37巻2号

Effect of percolation flow on herbicide loss from rice paddies
水田からの除草剤流出に及ぼす畦畔浸透の影響


Miki Sudo, Yuko Goto, Takahiro Okajima, Rieko Horiuchi, Hiromichi Odani
須戸 幹,後藤裕子,岡島孝寛,堀内理絵子,小谷廣道


日本農薬学会誌 37, 140-147 (2012) [抄録/PDF]

国内の水田除草剤として広く使われているプレチラクロールを対象に,畦畔浸透による流出を中心とした水田での散布後28日間の動態解析を,同一の一筆圃場で5年間行った.田面水におけるプレチラクロールの濃度は,散布後2日以内に最も高くなった.畦畔浸透水では散布直後から濃度が上昇し,田面水より低い濃度で1〜2日遅れて、調査期間中の最高濃度に達した。水田からのプレチラクロールの流出はすべて畦畔浸透由来で,散布量に対する流出率は7.4〜16.3%であった.散布後7日間の浸透水量は11.5〜29.3 mm/dayで,浸透水量の増加に対応して流出率が高くなった.


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