日本農薬学会 Pesticide Science Society of Japan
HOME学会誌掲載論文37巻3号

Removal of methyl parathion by surfactant-assisted soil washing and subsequent wastewater biological treatment
界面活性剤を利用した土壌洗浄によるメチルパラチオンの除去およびその後の生物的排水処理


Luis G. Torres,Fany Ramos,Marco A. Avila,Irmene Ortiz

日本農薬学会誌 37, 240-246 (2012) [抄録/PDF]

本研究の目的は、メチルパラチオン(MP)汚染土壌を、界面活性剤を加えて土壌洗浄するとともに、その結果生じた廃液を好気性(浸液)バイオフィルターで処理する総合的な工程を示すことにある。MPを約0.4 mg/kgまたは13 mg/kg含有する土壌を、陰イオン性、非イオン性、両性、および天然系の界面活性剤を加えて洗浄したところ、初期濃度に対して63〜98%のMPが除去された。この土壌洗浄によって生じた廃液に天然系の界面活性剤であるローカストビーンガムを0.01% w/wになるように加え、好気性バイオフィルターの実験に使用した。その結果、廃液中MP濃度は6日間で初期値の0.78 mg/Lから0.05 mg/Lまで低下し、本法の実効性が示された。(文責:編集事務局)


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