日本農薬学会 Pesticide Science Society of Japan
HOME学会誌掲載論文37巻4号

Sensitivity of four isolates of Clonostachys rosea to pesticides used in the strawberry crop in Brazil
ブラジルのイチゴ園で使用されている化学農薬に対する生物防除資材Clonostachys rosea 4株の感受性


Paulo E. F. Macedo, Luiz A. Maffia, Luciano V. Cota, Valdir Lourenço Jr, Eduardo S. G. Mizubuti

日本農薬学会誌 37, 333-337 (2012) [抄録/PDF]

灰色かび病防除用の生物防除資材候補であるC. rosea 4菌株の,イチゴ栽培で通常使用されている殺菌剤,殺虫剤,除草剤に対する感受性をin vitroで調査した.殺菌剤はいずれも,全株において菌糸の伸長と分生子の発芽を抑制した.殺虫剤も殺菌剤より弱いながらも同様な抑制効果を示したが,除草剤はほとんど抑制を示さなかった.したがって,イチゴ灰色かび病のC. roseaによる生物防除では,適切な期間をおいた殺菌剤の散布と,C. roseaに対する生育抑制作用の低い化合物の使用が非常に重要である. (文責:編集事務局)


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