日本農薬学会 Pesticide Science Society of Japan

Structure-activity relationships of positional isomers in aromatic heterocyclic carboxamide fungicides
ヘテロ芳香族カルボン酸アミドにおける位置異性体の構造と活性の関係


Shinichi Banba, Yukihiro Yoshikawa, Hiroyuki Katsuta
番場 伸一, 吉川 幸宏, 勝田 裕之


Journal of Pesticide Science 38, 91-95 (2013) [抄録/PDF/電子付録]

ヘテロ芳香族カルボン酸アミドにおける位置異性体の構造と活性の関係を調べた.それらの中で,N-(ビフェニル-2-イル)-3-(トリフルオロメチル)ピラゾール-4-カルボキサミド誘導体は灰色かび病に高い防除活性を示すが,対応する5-トリフルオロメチル体は失活した.類似の結果はトリフルオロメチル置換チアゾール,メチル置換チオフェンおよびメチル置換フランカルボン酸アミドの位置異性体でも得られた.この活性の相違は,ヘテロ芳香族カルボン酸アミドと作用点における保存されたヒスチジン残基との相互作用モデルにより説明された.


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