日本農薬学会 Pesticide Science Society of Japan

A bioassay evaluation of pyroxasulfone behavior in prairie soils
プレーリー土におけるピロキサスルホンの挙動に関する生物検定による評価


Anna M. Szmigielski, Eric N. Johnson, Jeff J. Schoenau


Journal of Pesticide Science 39, 22-28 (2014) [抄録/PDF]

プレーリー土における畑作用除草剤ピロキサスルホンの挙動を,ビート(Beta vulgaris L.)新梢の伸長抑制検定によって評価した.0〜184 g a.i./kgに調製した土壌中の本剤の生物活性は,有機炭素含量と統計的に有意な相関(p=0.001)を示し,有機炭素含量の高い土壌中で低下した.土壌pHの調整後に測定された生物活性は,pHの低下に伴って減少したことから,低いpHの土壌において本剤は植物に取り込まれにくくなることが示された.25℃,圃場許容量85%の湿度での本剤の半減期は,16〜69日と推定された.本剤の土壌中における半減期に,有機炭素含量(p=0.034)と土壌pH (p=0.008)が有意に影響し,それらが高い土壌中においてより速やかに消失した.土壌混和された本剤とスルフェントラゾンの相互作用は拮抗的あるいは相加的であり,その相互作用は土壌の種類によって変化した.(文責:編集事務局)


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