日本農薬学会 Pesticide Science Society of Japan

Weed control efficacy of a novel herbicide, pyroxasulfone
新規除草剤ピロキサスルホンの除草効果


Yoshihiro Yamaji, Hisashi Honda, Masanori Kobayashi, Ryo Hanai, Jun Inoue
山地 充洋, 本田 久志, 小林 正典, 花井 涼, 井上 淳


Journal of Pesticide Science 39, 165-169 (2014) [抄録/PDF]

ピロキサスルホン(開発コード:KIH-485)は、クミアイ化学が開発した新規の除草剤である。本剤は、超長鎖脂肪酸合成阻害作用を示す除草剤として既存の除草剤にない新しい化学構造を有し、現在トウモロコシ、ダイズ、ワタおよびムギで登録され使用されている。ピロキサスルホンの生物活性を明らかにするため、生育阻害試験、ポット試験、圃場試験などを実施した。その結果、ピロキサスルホンは既存剤S-メトラクロールと比較して低薬量で高い除草効果を示すことが、特に広葉雑草にも効果が高いことが判明した。ピロキサスルホンは、雑草防除のための効果的な農業資材として、作物生産に貢献することが期待される。


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