日本農薬学会 Pesticide Science Society of Japan
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本会記事 (30巻1号)

I. 平成16年度第3回常任評議員会議事録


II. 平成17年度日本農薬学会賞受賞者の決定


III. 平成16年度 第1回将来計画委員会議事録



I. 平成16年度第3回常任評議員会議事録


 日 時:平成16年12月11日(土) 12:30〜15:30
 場 所:女子栄養大学 第1会議室
 出席者:常評出席者10名、オブザーバー1名(30回大会組織委員長)

 議 事:
 I. 前回議事録の確認
 II. 経過報告

 1. 常任編集委員会
・現在の手持ち論文数は19編であり、うち10編が審査中である。最近1年間の受付論文数は42編であり、前年(34編)より増加した。
・第3号掲載記事の一部に、印刷所の過失による著者のメールアドレスと住所に記載違いがあった。契約に基づき、その旨を明記した訂正記事を4号に掲載した。
・ J-Stageにおける学会誌アクセス数およびPDFダウンロード数は、順調に増加している。この状況をVol.30,No.1号赤ページに記事として掲載するとともに、HPへの記載をホームページ委員会に提案する。
・ 民間企業が経営する有料文献ダウンロードサイト「メディカルオンライン」への学会誌登録を、常評に提案する。(常評で審議後、了承。)
 2. 第30回記念大会
財団法人三共生命科学研究振興財団より、中津川教授の招聘費援助を受けることとなった。式典・記念講演等のスケジュールならびに予算案を作成した。
 3. IUPAC2006
・日本農薬学会IUPAC基金の使途として、ランチョンセミナー2件への補助、農薬学会シニア会員への参加費半額補助、若手研究者で発表予定者への参加費補助、IUPAC会議への直接拠出などを考えている。
・2nd Circularを、会誌Vol. 30, 1号に挟み込む。
 4. 賞選考委員会
・10月2日開催の賞選考委員会にて、奨励賞3件、業績賞(研究)1件、業績賞(技術)2件、論文賞1件、功労賞4件の候補を選考した。その後の評議員による投票で授賞が決定された。
・(財)日本農学会農学進歩賞には、奨励賞受賞者のうち高得点な者を推薦することとした。
 5. 選挙管理委員会
11月4日に開票し、この結果に基づいて会長(1名)、副会長(1名)、監査(2名)、評議員(70名)が決定された。投票率は21.9%であった。
 6. 環境委員会
残留農薬分析セミナー2004の基礎コースを、10月8日に神戸大学、11月17日に東京農工大学で、また経験者コースを12月3日に埼玉県農林総合研究センターで開催した。また明年1月13日に、埼玉県農林総合研究センターで経験者コースを開催予定である。
 7. ホームページ委員会
・ホームページの重点化に伴うホームページのデザイン変更について検討中である。
・小集会に関する報告事項を掲載する。
・将来的にはホームページからの参加登録、要旨入力などを可能にする方向であり、そのための委託費等ホームページに関わる予算措置を考慮する。
 8. 植物保護士等対応委員会
農薬学会の具体的対応について検討中である。
 9. 3学会会長懇談会
・ 日本学術会議第20期会員構成と構成員選考に変更がある。
・ 植物防疫研究連絡委員会の活動として、シンポジウム「導入生物・遺伝子のリスク評価と管理」が開催された。
・ 学会事務局の体制は現状を維持する。
・ 技術士「植物保護士」に関して、今後の対応を確認した。
 10. 日本学術会議
日本学術会議次期会員候補者の推薦が求められている。(会長から推薦のあった9名を承認。)
 11. 財務報告
印刷製本費の大幅な減額に伴った良好な決算見込みであり、それを踏まえ、17年度予算案を作成中である。最終案は次回の常評に提出する。

 III. 議案

 1. 入退会の承認(平成16年8月24日〜12月7日)
(1)入会 正会員63人、学生会員2名、団体会員1件 (2)退会 正会員27名、学生会員2名、団体会員5件であることが報告された。ただし一部の退会希望正会員に対しては、学会に残っていただくことを依頼する文書を送付する。特に、残留農薬分析セミナーの開催により正会員の入会数が増加した。
 2. 受賞講演の座長の決定
  受賞講演におけるそれぞれの座長を決定した。
 3. 次期役員
  ・ 会長推薦枠評議員について審議を行い、承認した。
  ・ 次期編集委員長は宮川 恒氏にお願いする。
 4. 功労者表彰
  30回記念式典での功労者への感謝状贈呈について審議を行った。次回常評にて最終決定する。
 5. その他
  農薬工業会より、工業会のHPに本学会HPで技術情報として公開している各種農薬原体の毒性試験の概要をリンクしたい旨の申し出があり、了承した。

 IV. 会議終了後、将来計画委員会との懇談会を行った.



II. 平成17年度日本農薬学会賞受賞者の決定


 学会賞選考委員会で選考された奨励賞、業績賞(研究、技術)、功労賞の受賞者について、評議員(会長、副会長を含む)による無記名投票の結果、平成17年度日本農薬学会賞の授賞が以下の通り決定され、受賞者講演における座長も常任評議員会で決定された。また、編集委員会より推薦され、学会賞選考委員会で選考された論文賞受賞者も投票の結果、決定された。

奨励賞
 1. 下村 勝 (近畿大学)
 ネオニコチノイド系殺虫剤の選択性に関する分子機構の解明
 2. 水口 智江可 (ワシントン州立大学)
 昆虫脱皮ホルモン様活性物質ジアシルヒドラジン類の作用機構に関する研究
業績賞(研究)
 1. 三芳 秀人 (京都大学大学院)
 ミトコンドリア呼吸鎖酵素の阻害剤に関する研究
業績賞(技術)
 1. 脇田 健夫、安井 直子、山田 英一、岸 大輔 (三井化学)
 殺虫剤ジノテフランの開発
 2. 井上 雅夫、中村 知史、藤本 博明、笠松 紀美 (住友化学工業)
 非散布型害虫防除製剤、ピリプロキシフェン含有テープの開発
功労賞
 1. 丸茂 晋吾 (現名誉会員)
 2. 高橋 正三 (現名誉会員)
 3. 武居 三郎 (現顧問)
 4. P. ベーガー(ドイツ・コンスタンツ大)
論文賞
 1. 柿谷 均 (東ソー)、平井 憲次 (相模中央化学研究所)
 論文名:Three-Dimensional Modeling of Plant 4-Hydroxyphenylpyruvate Dioxygenase, a Molecular Target of Triketone-Type Herbicides
 Vol. 28, No. 4, pp.409-415 (2003)



III. 平成16年度 第1回将来計画委員会議事録


 日 時:平成16年12月11日(土) 16:00〜17:00
 場 所:女子栄養大学 第1会議室
 出席者:安部浩会長、梅津憲治副会長、上路雅子副会長、佐々木満副会長、江藤守総、鴨下克三、藤田稔夫、丸茂晋吾、松中昭一、満井 喬、山口 勇、山本 出、安藤 哲(13名)

 第30回記念大会、IUPAC 2006(国際農薬化学会議)について、その準備状況等の説明に基づいて討議した。特に国際会議に関しては、1982年の京都での会議やその後の関連国際会議の運営経験者から貴重なアドバイスが提言され、今後の協力をお願いすることとした。


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