日本農薬学会 Pesticide Science Society of Japan
HOME学会誌掲載論文28巻2号

Degradation of Chlorothalonil in Soils Treated Repeatedly with Chlorothalonil
クロロタロニルで繰り返し処理した土壌中におけるクロロタロニルの分解


Toshiaki UKAI, Takeharu ITOU, Arata KATAYAMA
鵜飼敏彰,伊藤武治,片山新太


日本農薬学会誌 28, 208-211 (2003)

安城土壌, 長野土壌, 入間土壌を用いたクロロタロニルの連続施用(22か月で9回施用)の室内試験を行い, クロロタロニル施用量, 残留量, 代謝産物および塩素イオンの濃度から, 塩素収支を調べた. 土壌中では, クロロタロニルの塩素は一つしか取れず, 分子に塩素が3ないし4個有する代謝産物が土壌中に蓄積することが示唆された. 3塩素代謝産物としてトリクロロイソフタロニトリル(TrPN)とヒドロキシトリクロロイソフタロニトリル(HO)が検出され, また4塩素代謝産物としてニトリル加水分解代謝産物(AM)の存在が推定された. 代謝産物TrPNとHOを添加するとクロロタロニルの分解速度は低下し, 繰り返し処理土壌での代謝産物蓄積による分解速度低下が示唆された. 一方, 代謝産物AM存在下では低下しなかった.


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