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7,11,13-Hexadecatrienal identified from female moths of the citrus leafminer as a new sex pheromone component: synthesis and field evaluation in Vietnam and Japan
日本産のミカンコハモグリ(Phyllocnistis citrella,鱗翅目:ホソガ科)から同定された(Z,Z)-7,11-ヘキサデカジエナールに加えて,ブラジルとカルフォルニアの系統では(Z,E,E)-7,11,13-ヘキサデカトリエナールもフェロモン成分であることが見いだされた.そこでこのトリエナールと(Z,Z,E)-異性体を合成し,アジアに分布する系統に対して活性を調べた.ベトナムのミカン園では,ジエナールのみの誘引源では捕獲できない本種雄成虫が,(Z,Z,E)-トリエナールとの1:3の混合物に誘引された.一方,日本の圃場ではジエナールが十分な誘引活性を有しており,いずれのトリエナールも共力効果を示さず,添加はかえって誘引を阻害した.これらの試験結果から,ベトナム系統の性フェロモンはブラジル等のものと同一であるが,日本系統は海外のものと異なった交信システムを確立していることが明らかになった. |