日本農薬学会 Pesticide Science Society of Japan
HOME学会誌掲載論文33巻2号

Enrichment and isolation of anaerobic microorganisms concerned with reductive degradation of hexachlorobenzene from soils
ヘキサクロロベンゼンを嫌気分解する微生物の土壌からの集積と分離


Katsuji Watanabe, Hiromichi Yoshikawa
渡邊克二,吉川博道


日本農薬学会誌 33, 166-170 (2008) [抄録/PDF]

水田土壌とPCBを投与し湛水条件下においた土壌から,4度の嫌気集積培養により高濃度(200 ppm)のヘキサクロロベンゼン残存量を2週間で数%にまで減少できる集積培養液を調製した.本集積液中には結晶状コロニーを形成する嫌気性微生物が優先して存在しており,本集積培養液から嫌気平板法により同活性を有する11株の嫌気性微生物を分離した.分離した微生物はヘプタクロル(100 ppm)の残存量を顕著に削減したがアルドリン,デイルドリン,エンドリンの削減効果は大きくはなかった.本微生物群はこれまでに分離されてきた微生物と異なる特殊な形態学的特徴を有していた.


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