日本農薬学会 Pesticide Science Society of Japan
HOME学会誌掲載論文33巻4号

Imazamethabenz hydrolysis on oxide surfaces at several pH
数種pH条件下におけるイマザメタベンズの酸化物表面での加水分解


Jin Ho Joo, Charlotte V. Eberlein, Matthew J. Morra

日本農薬学会誌 33, 376-382 (2008) [抄録/PDF]

イマザメタベンズの除草活性発現には,加水分解に伴うイマザメタベンズ酸の生成が必要である.イマザメタベンズ酸の酸化物への吸着は,除草活性の持続性に影響を及ぼす.酸化物の有無の条件におけるイマザメタベンズの加水分解およびイマザメタベンズ酸の酸化物への吸着について,酸化アルミニウム(Al2O3),針鉄鉱,アモルファスシリカおよび鋭錐石(アナターゼ)を用いて,種々のpHで調べた.酸化物が存在しない溶液中での加水分解速度は一次式に従った.加水分解速度はpHの上昇に伴って速くなり,pHに関して対数線形の関係を示した.酸化物を含む溶液中での加水分解も一次式に従った.ある種の酸化物ではあるpHで加水分解速度が速くなったが,速度の上昇には,酸化物よりもpHが非常に大きな役割を持っていた.生成したイマザメタベンズ酸の酸化物への吸着は,pHの上昇に伴って低下した.pH 5.0では酸のAl2O3への吸着は生成した酸全量の44%であったが,pH 8.0では6%であった. (文責 編集事務局)


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