日本農薬学会 Pesticide Science Society of Japan
HOME学会誌掲載論文34巻3号

Ethyl 4-[(1-substituted indol-2-yl)methoxy]benzoates and indoline derivatives: Anti-juvenile hormone and juvenile hormone activities
エチル4-[(1-置換インドール-2-イル)メトキシ]ベンゾエート類とインドリン誘導体:抗幼若ホルモン活性と幼若ホルモン活性


Kenjiro Furuta, Shuhei Yoshida, Norihiro Fujita, Naotaka Yamada, Eiichi Kuwano
古田賢次郎,吉田周平,藤田雄大,山田直隆,桑野栄一


日本農薬学会誌 34, 177-180 (2009) [抄録/PDF]

抗幼若ホルモン(抗JH)活性物質であるエチル4-(2-ベンジルへキシルオキシ)ベンゾエート(KF-13)の固定構造体として,数種のエチル4-[(1-置換インドール-2-イル)メトキシ]ベンゾエート類とインドリン誘導体を合成し,カイコ幼虫に対する抗JHとJH活性を調べた.KF-13は,投与量の増加により早熟変態誘導活性が減少したのに対し,1-n-プロピル,1-n-ブチル(1c),および1-ベンジル(1d)誘導体は,高薬量において高い割合で早熟変態を誘導した.化合物1c1dはアラタ体を除去したカイコ4齢幼虫に局所施用した場合,JH活性も有していた.高薬量で早熟変態誘導活性を示したエチル4-[(S)-(1-n-ブチルインドリン-2-イル)メトキシ]ベンゾエートにはJH活性は認められなかった.


Back