日本農薬学会 Pesticide Science Society of Japan
HOME学会誌掲載論文35巻3号

Adsorption of bromoxynil by modified bentonite: influence of pH and temperature
有機ベントナイト複合体によるブロモキシニルの吸着: pH および温度の影響


Yasser El-Nahhal, Jamal Safi

日本農薬学会誌 35, 333-338 (2010) [抄録/PDF]

本研究は,さまざまな pH と温度におけるブロモキシニルの吸着挙動を検討した.有機ベントナイト複合体を調整し,ブロモキシニルの吸着剤に用いた. 平衡溶液中のブルモキシニル濃度はHPLCによって測定した.その結果,ブロモキシニルは NCPやHDTBPで修飾されたベントナイトの表面によく吸着され,またその吸着量は低いpH時や最適温度時に多くなった.NCP-およびHDTBP-ベントナイト−ブロモキシニル複合体からのブルモキシニルの脱着は,ベントナイト−ブロモキシニル複合体からの脱着より遅かった.この結果から,有機ベントナイト複合体は除草剤の溶出制御製剤の調整に適していることが示唆された.(文責:編集事務局)


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