The effects of luteolin on phenoloxidase and the growth of Spodoptera exigua (Hübner) larvae (Lepidoptera: Noctuidae)
ルテオリン：フェノールオキシダーゼおよびシロイチモジヨトウSpodotera exigua（Hübner）幼虫（Lepidoptera: Noctuidae）の成長に及ぼす影響

Shu-Dong Wang, Wei Liu, Chao-Bin Xue and Wan-Chun Luo

日本農薬学会誌 35, 483-487 (2010) [抄録/PDF]

マイクロタイトレーションアッセイ法を用いて，ルテオリンのシロイチモジヨトウ幼虫フェノールオキシダーゼ（PO）に対する影響を調べた．その結果，ルテオリンはPOの活性を阻害し，そのIC₅₀は約0.47 mmol/lであった．Lineweaver-Burkプロット法を用いた解析は，ルテオリンが13.11 mmol/lのKi値をもつ可逆的拮抗阻害剤であることを示した．ルテオリンを餌に混入させた場合，シロイチモジヨトウの幼虫（3令以下）に対して特に毒性は強く，また，3令以上においても60%以上の成長阻害が認められ，蛹化率および羽化率ともに低下した． （文責：編集事務局）