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Structure-selective accumulation of polychlorinated biphenyls in Cucurbita pepo ポリ塩化ジベンゾ-p-ダイオキシン(PCDDs),ポリ塩化ジベンゾフラン(PCDFs)およびポリ塩化ビフェニル(PCBs)を含むダイオキシン類汚染土壌において,ペポカボチャ(Cucurbita pepo)のovifera亜種5品種およびpepo亜種4品種を栽培した.C. pepoの品種間で植物体の地上部におけるダイオキシン類の蓄積濃度に大きな差が見られ,ovifera亜種よりもpepo亜種の方がダイオキシン類を高濃度に蓄積した.9品種すべてにおいて,PCDDs並びにPCDFsの疎水性が高くなると地上部の生物濃縮係数が低下した.一方,PCBsではovifera亜種の2品種を除く7品種に同様の傾向が見られず,オルト位が塩素置換されたPCBsが構造選択的に蓄積されることが判明した.本研究はダイオキシン類などの脂溶性汚染物質の効率的なファイトレメディエーションの開発において新たな知見をもたらす. |