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Comparison of ecological risks of insecticides for nursery-box application using species sensitivity distribution 水田における殺虫剤使用が湛水散布から育苗箱施用に切り替わった場合の生態リスクの違いを評価した。箱施用剤の代表としてイミダクロプリドとフィプロニル、湛水散布の代表としてフェニトロチオンを評価対象とした。種の感受性分布の手法を用いて、河川水中と田面水中の生態リスクを「影響を受ける割合」を指標として定量化した。フェニトロチオンの生態リスクが最も高く、箱施用剤への切り替えはリスクを下げると予測された。また、メソコスム試験の報告と比較することにより評価結果の検証を行った。影響を受ける種の割合とメスコスム中での生物群集への影響の大きさは良く対応していた。50%以上の種が影響を受けると評価される場合であっても、その影響は一時的であり実際の生物群集は強い回復性を有していることが明らかとなった。 |