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Uptake, translocation, and metabolism of 3-phenoxybenzoic acid in the submerged rooted macrophyte water milfoil (Myriophyllum elatinoides) ピレスロイド系殺虫剤の環境中での主要分解物である3-phenoxybenzoic acid(I)を用いて,沈水植物フサモにおける取込み,移行および代謝挙動を調べた.試験系として間仕切りのある硝子水槽を使用することで,水層もしくは底質経由の異なる経路でフサモを14日間曝露した.水層処理において,Iは茎葉部に速やかに取込まれ,曝露0.5日後に平衡に到達した.茎葉部から根部への14C移行はほとんど認められなかった.一方,底質処理では,Iは根部に徐々に取込まれ,処理14日後に最大値を示した.また,根部に取込まれた14Cの約1/4が茎葉部へと移行したが,その量は処理14Cの2%程度とわずかであった.なお,フサモにおけるIの主要代謝経路は陸生植物と同様,還元,酸化および抱合化であった. |