日本農薬学会 Pesticide Science Society of Japan

Purification and cDNA cloning of a defensin in Brassica juncea, its functional expression in Escherichia coli, and assessment of its antifungal activity
セイヨウカラシナ中のディフェンシンAFP1の精製とcDNAのクローニング,および大腸菌での組換えAFP1の発現とその抗真菌活性


Yoshiyuki Sagehashi, Yoshifumi Oguro, Takashi Tochihara, Tetsuo Oikawa, Hiroshi Tanaka, Motoshige Kawata, Masamichi Takagi, Osamu Yatou, Hiroaki Takaku
提箸祥幸,小黒芳史,栃原孝志,及川鉄男,田中宥司,川田元滋,木正道,矢頭 治,高久洋暁


Journal of Pesticide Science 38, 33-38 (2013) [抄録/PDF/電子付録]

我々は,イネいもち病菌Magnaporthe oryzaeに対して高い抗真菌活性を示すディフェンシン(AFP1)をカラシナから精製,cDNAをクローニングした.単離精製されたAFP1は,既報のダイコンディフェンシン(Rs-AFP1)とアミノ酸レベルで100%の同一性が見られた.大腸菌で合成した組換えディフェンシン(rAFP1)は,熱安定性を持ち,イネ病原性真菌に対する広い抗菌活性スペクトラムを示した.また,このrAFP1のアミノ酸置換による変異導入によってrAFP1の表面電荷を負電荷から正電荷に変えたところ,抗菌活性強度を野生型よりも上昇させることに成功した.


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