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Phylogenetic diversity and sensitivity to MBI and QoI fungicides of Magnaporthe oryzae in Taiwan Magnaporthe oryzae( 無性世代:Pyricularia oryzae) は,世界中で米の収穫量を減少させるイネの主要な病害いもち病の病原菌である.メラニン生合成阻害剤(MBI剤) とストロビルリン類(QoI剤) は,この病気の制御に広く使用されている殺菌剤である.台湾各地の米産地で採取したM. oryzaeの103株に関して,分子系統と,MBI剤およびQoI剤に対する感受性を調べた.分子系統解析では,CNS1/MPプライマーによって増幅されたDNAの多様性に基づいて,供試株が9つの遺伝子グループ( A〜I) に分けられることが示された.主要なものは,グループA (72株) とグループB (15株)であった.殺菌剤に対する感受性試験では,各分離株はMBI剤( カルプロパミドとトリシクラゾール) に高感受性で,QoI剤( クレソキシム・メチルおよびアゾキシストロビン) には低感受性であることが明らかになった.さらにシトクロムb遺伝子の増幅実験から,QoI剤低感受性がシトクロムb遺伝子のコドン129あるいは143での変異に依らないことが判明した.(文責 編集事務局) |