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Resistant levels of Spodoptera exigua to eight various insecticides in Shandong, China シロイチモジヨトウは中国山東省において野菜の主要害虫の一つであるが,多くの殺虫剤に対して抵抗性の発現が報告されている.そこで,山東省5地域の個体群について,8種類の殺虫剤に対する抵抗比(RR)を2011〜2012年にわたり評価した.通常の葉片浸漬法では,クロルフェナピルに対する抵抗性は見られなかった(RR<2).エマメクチン安息香酸塩,インドキサカルブ,スピノシンに対するRRは,それぞれ3.00〜37.4,8.63〜84.1,9.27〜86.2の範囲であった.成長抑制剤であるテブフェノジドとメトキシフェノジドに対しては高い抵抗性を示し,一方で,ジアミド系殺虫剤であるクロラントラニリプロールとフルベンジアミドに対しては抵抗性が全く見られなかった.すなわち,クロルフェナピル,エマメクチン安息香酸塩,インドキサカルブ,スピノシン,クロラントラニリプロール,フルベンジアミドに対して,ほとんどの対象個体群の抵抗性レベルは中程度以下であった.これらの特徴を踏まえるなら,物理的・生物的防除を併用する害虫管理プログラムにおいて,それらの殺虫剤は適用可能であろう.(文責:編集事務局) |